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  • 正解を探す生き方はやめよう〜100点の呪縛〜

    正解を探す生き方はやめよう〜100点の呪縛〜

    学校にいる間、ずっと100点を目指していました。

    問題があれば、正解がある。
    勉強すれば、点数が上がる。
    テストには、必ず答えがある。

    でも社会に出たとき、気づいたんです。

    そもそも、問題用紙が存在しない。


    正解がある世界から、正解がない世界へ

    義務教育は、「正解を出す人間」を育てる場所です。

    • 与えられた問いに答える。
    • 上が言ったことをこなす。
    • 評価される行動をとる。

    それが求められてきました。

    でも社会に出たら、誰も問題用紙を配ってくれません。
    何が正解かも、誰も教えてくれません。

    それなのに、「どうやったらいいですか?」「何が正解ですか?」と聞き続ける社会人があまりにも多いと感じています。

    正解を探しているうちは、いつまで経っても動けません。


    自分が決めたことを正解にする

    正解がない世界で成果を出している人には、共通点があります。

    自分が決めたこと、を正解にしている。

    よく聞く起業家や優秀なビジネスパーソンの話として、「今あるリソースの中から最適なものを選ぶ」のではなく、「理想からリソースを作っていく」という考え方があります。

    つまりこういうことです。

    • ❌ リソースからの積み上げ → 「今の自分にできること」から考える → 思考がそこで止まる
    • ⭕ 理想からの逆算 → 「どうなりたいか」を先に決める → 必要なものを集める

    リソースから考える人は、知らないうちに自分でキャップを作ってしまいます。


    ノミと茹でガエルが示すもの

    ノミのジャンプ力は、その身体の何十倍もあります。

    でも蓋をされた瓶の中で育てたノミは、蓋を取っても、その高さまでしか飛ばなくなります。「自分の限界はここだ」と思い込んでしまうんです。

    茹でガエルの話は有名ですが、熱いお湯にカエルを放り込むと飛び出そうとする。
    でも冷たい水からじわじわ温めていくと、気づかないまま死んでしまう。

    人間も同じです。

    環境に必ず染まる生き物で、じわじわと自分を蝕んでいるものに、なかなか気づけません。

    義務教育で「正解を出すように仕向けられてきた」環境の中にいると、社会に出たときに困ります。僕自身も、そのような苦しさを経験しました。

    学校にいるときから、部活をしているときから、
    「目的は何か」「どこにリソースを集中させれば理想に近づけるか」
    を考える習慣をつけておくべきだった、と今は思っています。


    AIが100点を取れる時代に、人間に必要なこと

    AIが東大の入試に合格できるレベルになってます。
    これだけAIが賢くなってきた今、知識や情報を持っているだけでは差がつきません。
    勉強ができることや、知識が豊富なことは、なんの価値も生まなくなくなるかもしれません。

    100点の答えを出すことは、AIにもできるようになってきています。

    だとすれば、人間に求められるのは何か。

    それは、「問いを立てる力」と「意思決定力」 だと思っています。

    ただ、問いを立てる前に、まず必要なことがあります。

    「自分はどうありたいのか」を決めること。

    どうありたいのかが決まって初めて、「なぜこれを解かなければいけないのか」という問いが生まれます。
    その問いがあって初めて、「どう解くべきか」という戦略が立てられる。

    義務教育は「与えられた問いを解く」場所でした。
    でもこれからは、問い自体を自分で作れる人が、圧倒的に強くなります。

    具体的には、こういう順番です。

    1. どうありたいのかを意思決定する(理想を先に決める)
    2. 問いを立てる(「なぜこれを解くのか」「どう解くべきか」を考える)
    3. 具体的なHowはAIに任せる

    正解を探すのではなく、理想を自分で決める。
    その理想に向かって、どう戦うかという問いを立てる。
    そして、具体的な実行はAIを使い倒す。

    これが、これからの生き方だと僕は思っています。


    60点でいい、ただし「自分で決めた正解」をスピード感を持ってやること

    誤解してほしくないんですが、100点を諦めようと言いたいわけではありません。

    「社会が用意した正解(100点)」を目指すのをやめよう、という話です。

    60点でもいいから、自分なりの答えをスピード感を持って動かしていく。
    正解を探し続けて立ち止まるくらいなら、自分で決めた60点を今すぐ走らせる方がずっといい。

    そして、これが大事なんですが、自分で決めたことを正解にしていくと、それが必然的に100点になっていきます。

    一種の自己暗示です。

    「これが正解だ」と決めてコミットした人間は、その道を正解にするために動き続けます。
    迷わないから、スピードが出る。スピードが出るから、改善のサイクルが速くなる。
    結果として、他人が探し続けた「正解」よりも高い場所に辿り着く。

    逆転を狙わなくていいわけじゃない。
    「正解」というものを、自分で定義していいんです。


    最後に

    この発信は、僕の根幹でもあります。

    僕がこういう働き方や考え方を発信するのは、

    • 将来の家族のために素敵な時間を投下できるようにしたいから。
    • 子どもがやりたいと言ったことを、ちゃんとできるように資産を作りたいから。
    • 金銭的な豊かさと、時間的な豊かさを両方作ることが必要だと思っているから。

    これから社会に出る人たちも、今働いている人たちも、必ずぶつかるのが 「問いを立てる能力」と「意思決定力」の2つです。

    義務教育で与えられた正解を解くための教育ではなく、自分で正解への問いを立て、自分で正解を意思決定できる力をつけていく。

    そのための発信を、これからも続けていきます。

  • 部下の「強み」を活かせていますか?——マネジメントのHOWを語る

    部下の「強み」を活かせていますか?——マネジメントのHOWを語る

    あなたは部下いますか?
    部下がいるなら、必ずこれを読んでください。


    マネジメントの役割を、一言で説明できますか?

    もし説明できるなら、この記事は特に読まなくても大丈夫です。

    僕の考えを言うと、
    マネジメントとは

    「組織に必要な役割を人に与え、成果を出させること」

    だと思っています。

    顧客を考えること、目標を立てること、戦略を描くこと、組織すること——全ては成果からの逆算です。

    役割としてはまだまだある。今回はその中でも、成果を出させるために、部下・メンバーの強みをどう活かすかという話に絞って書いていきます。

    正直、マネジメントは深い。人によって解釈が異なる部分もあるし、議論の余地がたくさんあります。さまざまな意見を言い合うことで、理解がより深まる領域だと思っています。異なる意見も、ぜひ聞かせてください。

    ただ、28〜29歳でそれなりの人数を見て、組織してきた中で得られたものを、これからマネジメントに挑戦する人のために共有できたらと思っています。


    あなたのチームは、正しく動いていますか?

    部下がいるなら、一度立ち止まって考えてほしいことがあります。

    • そのメンバーの強みは、今の仕事で本当に活きていますか?
    • メンバーの強みを、ちゃんと理解していますか?
    • そしてそれを、言語化できますか?

    メンバーの強みが活きない仕事ばかりになっているなら、それは配置が適切ではありません。

    もし強みは理解しているが、うまく活かせていないなら、それは仕事の渡し方の問題です。渡し方一つで、成果は大きく変わります。

    もし既にこれらを意識できているなら、全く問題ありません。そのまま続けてください。

    でも少しでも「うーん……」と思ったなら、このまま読み進めてください。


    苦手なことをやらせ続けるのは、マネジメントじゃない

    マネジメントをするうえで、僕が最も意識していること。

    「この人は何が得意で、何が苦手か」——これだけです。

    苦手なことをひたすらやらされ続けるのは、単純につらい。成果も出ない。モチベーションも落ちる。それはマネジメントの原則に真っ向から反しています。

    逆に、強みが活きる環境に置かれたメンバーは、放っておいても動きます。成果を出します。仕事が楽しくなります。

    管理する側の本質的な仕事は「指示を出すこと」ではなく、「各人の強みが最大限に発揮される状況をつくること」です。


    強みは「スキル」だけじゃない——スタンスが強みになる

    ここで多くのマネージャーが見落としているポイントがあります。

    人間にはアイスバーグ理論があります。見えているのは氷山の一角——表面に出ているのは結果だけです。その下には、スキル、行動特性、価値観や哲学、コンピテンシーといったものが隠れています。

    どこまで深く見られるかはマネジメントの技量によります。ただ、相手を見ようとする姿勢と、日々の行動を観察することで、多くのことは判断できるはずです。

    「資料作成が得意」「数字に強い」——確かに強みです。でも、それだけが強みじゃない。

    スタンスや特徴そのものが、強みになります。

    • 責任感が強い
    • とりあえずやってみる推進力がある
    • 細部まで確認してから動く慎重さがある

    特に新卒に多いパターンです。スキル的な武器はまだない。でも、スタンス的な強みは確実にある。

    もちろん、最初からメンバー全員の強みを完全に理解できているマネージャーは少ない。色々な仕事を一緒にやっていく中で、「この人の強みはここにある」「自分の強みはここにある」と少しずつ理解していく——それがマネジメントに求められることです。

    この場合のマネジメントの基本は、そのスタンスが活きる仕事の振り方を設計することです。


    実際に僕のチームで起きていること

    僕は今、新卒5人ほどのチームをマネジメントしています。

    メンバーそれぞれの動き方は、はっきり違います。

    細かく質問してきて、全部解消されないと動けないタイプには、仕事をNotionに分解して渡しています。目的は何か、実際にやってほしいことは何か、使うツールは何か——そこまで具体的に落とし込んで渡す。

    そして最後にこう伝えます。

    「あなたにはこの分解の仕方を自分でできるようになってほしい。高次の目的から考える習慣をつけてください」と。

    仕事を渡しながら、成長の方向も同時に示す。

    責任の所在さえ明確にすれば動けるタイプには、こう渡します

    「これはあなたのオーナーです。進め方は任せます。わからない点があれば聞いてください」

    ——責任とセットで役割を渡す。そうすると、わからないことは聞いてくるし、自分で判断できることはある程度進めて提案してくれる。

    これはスキルの差ではなく、本人のスタンスと特徴の差です。

    どちらが正しい、どちらが間違い、どちらが優秀、どちらが劣っている——そういう話では一切ありません。相手の強みを活かし、相手の特徴が自然に発揮される環境をつくること。それがこの章で伝えたいことです。

    なお、マネージャーとしてどちらのタイプが一緒に働きやすいか、という話は組織論の文脈で別途書きます。


    まとめ:マネジメントのHOW

    • マネジメントとは、組織に必要な役割を人に与え、成果を出させること
    • 苦手なことをやらせ続けるのはマネジメントではない
    • 強みはスキルだけでなく、スタンスや特徴も立派な強みになる
    • 強みが活きる「仕事の渡し方」を設計するのが、マネージャーの本質的な仕事

    もしこれらをすでに意識できているなら、全く問題ありません。

    ただ、「部下の強みをどう見極めればいいかわからない」「どう仕事を振ればいいか迷っている」という場合は、相談してください。対話しながら、いっしょに考えます。無料です。

    もちろん、人に聞くことと同じくらい大切なのが座学です。マネジメントは体系的に学ぶことで、一気に解像度が上がります。

    まずはドラッカーを読んでください。マネジメントの原点です。

    手軽に読みたい人はこちら
    マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

    しっかり読みたい人はこちら
    ドラッカー名著集13 マネジメント[上] 課題、責任、実践

  • AI使えばいい、は大きな間違いです。

    AI使えばいい、は大きな間違いです。

    最近、こんな場面を見かけることが増えました。

    「AIに聞いたらこう出たので、これで進めます」

    確認もしない。自分では考えない。AIが言ったからそのまま出す。

    率直に言います。AI使えばいい、は大きな間違いです。


    最近AIを使う人が増えてきて、非常にいいことだと思っています。

    ただ、僕自体もまだそんなにAIを使いこなせてるわけじゃないんですけど、周りを見ていると、仕事ができる人とできない人でのAIの使い方の差が激しいなと感じています。

    今回は仕事ができない人がやりがちなAIの使い方を3つ紹介します。心当たりがある人はぜひ気をつけてください。


    1. AIの出力を疑わない

    AIは「正しいこと」を言っているわけじゃない

    AIは確率論で動いています。膨大なデータをもとに「次に来そうな言葉」を予測しているだけで、常に正しいことを言っているわけじゃないです。

    でも見た目がそれっぽいから、つい信じてしまう。これが一番怖い。

    「それっぽい間違い」はただの間違いより質が悪いです。パッと見で気づけないから、そのまま仕事に使ってしまう。

    「本当か?」を一度挟む

    「AIが言ってたから正しい」ではなく、「AIが言ってたけど本当か?」という視点を必ず挟む。

    これだけで、仕事の質がまったく変わります。


    2. 考える前にまず丸投げ

    丸投げ自体は悪くない

    「とりあえずAIに聞いてみる」は全然いいんです。たたき台を一瞬で作れるのはAIの強みです。

    問題は、自分で考える力がないまま丸投げすること

    自分の中に判断軸がないと、AIが出してきたものを疑えない。結果、1つ目と同じ話になります。

    思考停止がいちばん危ない

    AIを使い続けると、気づかないうちに「考える筋肉」が衰えていきます。

    難しいタスクに直面したとき、自分で考える前にAIに頼る癖がついてしまう。そういう人を、僕の周りでも最近よく見かけます。

    AIに投げる前に、「自分ならどう考えるか」を一度でも頭に置く。たったこれだけで、AIの使い方がまったく変わります。


    3. AIが言ったことをそのまま提出する

    これが一番多い。これおすぎる。

    AIが出したものをそのままコピペして提出する人、本当に多いです。

    でも、AIが出すのはあくまで参考点です。

    参考点を成果物にしてはいけない。そこから自分の付加価値をちゃんと考えて出すことが必要です。

    「あなたの仕事」じゃなくなる

    AIが書いたものをそのまま出した瞬間、それはもうあなたの仕事じゃないです。

    上司や取引先が評価しているのは、あなたの判断や視点です。AIの出力をそのまま渡しても、あなたの価値は何も伝わらない。

    むしろ、「この人はAIをそのまま出してきた」と気づかれた瞬間、信頼を失います。


    AIは「生産性を上げるための手段」

    まとめると、こういうことです。

    AIを使うのはいい。でも、AIに使われてはいけない。

    あくまでAIは生産性を上げるための一つの手段です。道具を使いこなすには、使う側に判断力が必要です。

    AIの専門家になる必要はないです。usutakuさんのように信頼できる情報を発信している人を追いながら、自分で考えながら使っていく。それが今の時代に必要なスキルだと思っています。

    ぜひ皆さん、気をつけてAIを使ってください。

  • なぜあなたの頑張りは評価されないのか?夫婦の不満から学ぶ、ビジネスにも活きる「すり合わせ」の技術

    なぜあなたの頑張りは評価されないのか?夫婦の不満から学ぶ、ビジネスにも活きる「すり合わせ」の技術

    はじめに:夫婦の悩みは、ビジネスの課題と同じ構造をしている

    • 妻が怒ってばかりいる。
    • 夫は何も手伝ってくれない。

    そう思っている皆さん、いませんか?

    きっとどの家庭においても、一度は耳にする話かと思います。

    さて、本当にそうなのでしょうか。
    そして、なぜそのようなすれ違いが起きてしまうのでしょうか。


    はじめに少し自己紹介をさせてください。

    私は新卒で7名規模のベンチャー企業に入社し、現在は100名超の組織でGM(ゼネラルマネージャー)を務めています。

    26歳で管理職となり、現在29歳。30名以上のマネジメント経験、採用の最終面接も担当しています。

    そんな私がなぜ、夫婦間の話をするのか。

    それは、この「すれ違い」の構造が夫婦間だけに留まらず、ビジネスの現場でも圧倒的に生きてくるテーマだからです。

    なぜ「自分ばかりやっている」と感じるのか?

    なぜこんな論争が起きるのか。まず結論からお話しします。

    「相手の目線が見えていないから」です。

    人間は、自分の見えている範囲でしか物事を判断できません。ただ、それだけなのです。

    つまり、皆さんが「自分ばかりやっている」と感じているとき、相手も全く同じことを思っている可能性が高いと言えます。

    皆さんの見えない範囲で、相手は頑張っています。そして、相手の見えない範囲で、皆さんも頑張っているのです。

    ただ、それがお互いに「見えていない」だけなのです。

    「誰も評価してくれない」と嘆くビジネスパーソンの共通点

    これは夫婦間だけの話ではありません。

    頑張っているのに、誰も評価してくれない」と感じている職場での悩みも、構造はまったく同じです。

    自分が一生懸命やった仕事が評価されない。なぜでしょうか。

    それは、相手(上司・会社・顧客)が求めていることと、皆さんが「これでいいだろう」と思ってやったことが、ズレているからです。

    頑張りの軸が「自分」にある。それだけが問題なのです。

    「相手が何もやってくれない」と感じている夫婦と、「誰も評価してくれない」と感じているビジネスパーソン。

    この二つの悩みは、まったく同じ課題から生まれています。

    解決策は「すり合わせ」にしかない

    では、どうすればいいのか。

    相手の気持ちを完全に理解しよう」と思う必要はありません。それは正直、不可能です。無理です。相手じゃないので。

    どれだけ近しい相手でも、夫婦であっても、長年の同僚であっても、相手の頭の中を完全に把握することはできません。

    だからこそ、「すり合わせ」が必要になります。

    相手が何を求めているのか、聞く。

    自分が何をやっているのか、伝える。

    それだけでいいのです。

    伝えずに、「なんでわかってくれないんだ」というのは、最も生産性のない感情です。

    言わなくてもわかってもらえる関係など、存在しません。
    仕事でも、夫婦でも同じです。

    • わかってもらいたければ、伝える。
    • 相手を理解したければ、聞く。

    その繰り返しが、評価される仕事を作り、うまくいく人間関係を作ります。

    「伝える」とは「相手に伝わる」こと

    ただし、ここで一つ重要なことがあります。

    「伝える」とは、自分が言いたいことを言うことではありません。相手に伝わって初めて「伝える」ということです。

    自分の言葉で話すだけでは、結局また「自分の見えている範囲」でしかコミュニケーションしていないことになります。

    相手がわかる言葉で、相手が受け取れる形で伝える。
    相手が本当に求めていることを、ちゃんと聞く。

    それが、すり合わせの本質です。

    厳しい現実:向き合わない相手とは距離を置く

    また、別で、一つ厳しいことをお伝えします。

    こちらが歩み寄ろうとしているのに、相手が話そうとしない。聞こうとしない。

    そういう関係は、今すぐ終わらせた方がいいです。

    向き合おうとしているのに、向き合わない。その選択を相手がとるなら、その関係はすでに崩壊しています。

    夫婦であっても、上司と部下であっても、会社との関係であっても。

    すり合わせる気のない相手に、これ以上のエネルギーを使う必要はありません。

    具体的な3つのアクション

    では、具体的に何をすればいいのでしょうか。3つに絞ってお話しします。

    ① 期待値をすり合わせる時間を作る

    相手が何を期待しているのか。自分が何に不満を感じているのか。
    これをちゃんと言葉にして伝える場を、意識的に作ることが必要です。

    ポイントは、喧嘩の場にしないこと。

    「あなたがこうだから」と責めるのではなく、「私はこういうことを期待しています」「こうなってほしいと思っています」という形で、具体的に伝えましょう。

    そして、相手の期待値もちゃんと聞く。もしその期待値が自分には難しいなら、それも伝える。

    期待値がどうしても合わないなら、それはそもそも価値観がずれているサインです。

    仕事においても同じです。

    上司は何を期待しているのか。取引先は何を期待して仕事を振っているのか。

    少なくともその期待に応え、できれば上回る。それがビジネスの基本です。

    夫婦間でこの論争が起きやすいのは、「お金」という明確な基準がないからです。

    だからこそ、意識的に「すり合わせの時間」を習慣として設けることが大切になります。

    ② 相手をちゃんと尊重する

    夫婦であっても、上司と部下であっても、関係は対等です。

    お金を払っているからといってクライアントが何をしてもいいわけではないし、夫婦間においても、どちらかが上でどちらかが下ということはありません。

    相手を、一人の人間として見ること。一緒に生きる・働く人間として、リスペクトを持って接すること。

    具体的なアクションとして、すり合わせの場を始める前に「この時間は対等な話し合いの時間だ」と意識するトリガーを一つ作るといいです。握手でも、深呼吸でも何でも構いません。

    リスペクトを忘れた瞬間、すり合わせは喧嘩になります。

    ③ 言葉の定義を揃える

    「普通はこうだろう」は、最も危険な言葉です。

    育った環境が違えば、普通は違います。国が違えば文化も違うし、家庭が違えば常識も違います。

    「普通」「当たり前」「みんなそうしてる」は、自分の見えている範囲を相手に押し付けているだけです。

    だから、話すときは必ず主語を「私」にしてください。

    • 「普通はこうだから」ではなく、「私はこう思います」。
    • 「みんなそうしてる」ではなく、「私はこうしてほしいです」。

    その関係の中での「普通」を、二人で作り上げていく。

    それが、すれ違いをなくす一番の近道です。

    まとめ~あなたの頑張りを、ちゃんと届けるために~

    「相手が何もやってくれない」も、「頑張っているのに誰も評価してくれない」も、根っこにある課題はまったく同じです。

    自分の見えている範囲でしか、物事を判断できていない。ただ、それだけです。

    相手を完全に理解することは不可能です。だからこそ、すり合わせが必要になります。

    期待値を伝える。相手の期待値を聞く。

    相手がわかる言葉で伝える。

    「普通」ではなく「私は」を主語にする。

    これができるだけで、仕事の評価も、人間関係も、驚くほど変わっていきます。

    皆さんの頑張りが、ちゃんと相手に届くものになりますように。

  • 自己効力感を創る~折れそうな人をS級人材に引き上げた話~

    自己効力感を創る~折れそうな人をS級人材に引き上げた話~

    「もう自分、ダメかもしれないです」

    あるとき、1on1で部下からこう言われた。

    「もう自分ダメかもしれません。この業務を下りたいです。新庄さんはどういうふうにこういう辛さを乗り越えてきたんですか?このままだと僕ダメだと思います」

    マネジャーをやっていれば、必ずこういう場面に直面する。

    正直に答えると、自分の乗り越え方は「とにかくストレスをかけ続けて麻痺させる。そしていつかできると信じて動き続ける」というものだった。でも、その瞬間に気づいた。——それは再現性がない、と。

    自分にできたのは、今まで積み上げてきた経験や感覚があったからだ。それを同じようにやれ、とは言えない。


    折れそうな人材に本当に欠けていたもの

    年上から年下まで、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーをマネジメントしてきた。その中で、折れそうな社員に共通して欠けているものに気づいた。

    それは、自己効力感だ。

    「自分だったら何とかできる」という感覚。これがない。

    自己効力感というのは、ある程度の能力・武器・これまでの経験があるからこそ持てるものだ。それがない人たちにとっては、もちろん難しい。今まで経験してこなかった人たちにとっては、圧倒的に難しかった。

    だから自分がやったのは、「業務を下ろすのではなく、補佐として入りながら自己効力感を高めていく」という方法だった。

    自分のマネジメントを進めながら、一方ではスキルを伸ばしていく。「こういうふうに進めたらいいんだ」という感覚を掴んでもらえるようなマネジメントを始めた。

    その核となったのが、3冊の本だ。


    3冊の本という「武器」

    1冊目:世界一やさしい問題解決の授業(渡辺健介)

    この本を選んだ理由は、課題解決の思考法が体系的にまとまっていて、誰でも使えるように書かれているからだ。

    MECEというフレームワーク、ロジックツリーというフレームワーク、そして「課題→原因→解決策→検証」という具体的なPDCAの流れが、さまざまな具体例を用いて解説されている。自分の業務に当てはめて考えやすいのが、この本の大きな特徴だ。

    重要なのは、読書させることが目的ではなかったという点だ。

    この本の使い方は「辞書」であり「物差し」だ。

    まっすぐ線を引きたいと思ったとき、定規を取り出すように——仕事で詰まったとき、「このケースはどう考えればいいんだ?」と思ったとき、この本を開いてそのページを見れば、「こういうふうに考えればいい、次のステップはこれだ」とわかる。辞書でわからない言葉が出てきたときにそのページを開くのと同じ感覚だ。

    そういうリファレンスとして、最も分かりやすい本として選書した。

    思考の道具を手に入れると、それだけで「やりようがある」という感覚が生まれる。自己効力感の第一歩はここから始まった。


    2冊目:コンサル1年目が学ぶこと

    仕事ができる人の考え方と、仕事の基本的な進め方がすべて書かれている本だ。

    たとえば、こういうことが書かれている。

    • 結論から話す
    • 直球で話す
    • 数字というファクトで語る
    • 相手のフォーマットに合わせる
    • 相手のことをとにかく考える
    • 期待値を超える
    • 事実と意見を分ける
    • 仮説思考を持つ
    • 本質を見極める
    • 自分の時給を意識する
    • スピードと質を両立する
    • 喋らない会議には出ない

    超基礎的な話ではある。だが、これを本当にできている人は驚くほど少ない。そして、これができるようになれば、ある程度仕事ができる人間になれる。さらに、できることが増えていくにつれて、自信がついていく。自己効力感が育っていく。だからこそこの本を選んだ。

    実際に読んでもらった結果、まず「働くとはどういうことか。価値を出すとはどういうことか」が腹落ちした。

    それまで受け身だった動き方が、目的意識を持ち、「その目的に向けて何が必要なのか」を仮説思考で自分で考えながら動く自走型に変わっていった。

    会議や議論の中でも積極的に発言するようになった。しかもその発言が、常に結論ファースト。事実と意見の切り分けがちゃんとできている。「仕事ができる人材」の姿が、少しずつ現れ始めた。


    3冊目:USJを劇的に変えたたった一つの考え方

    3冊の中で、最も効果があった本だ。

    この本が与えたのは2つの思考法——戦略思考消費者視点だ。

    ビジネスというのは、「目的→目標→戦略→戦術」という流れで動く。目的を達成するために目標を置き、その目標を達成するためにどこに注力するかという戦略を立て、戦略が決まったら具体的に何をするかという戦術を考えていく。

    この流れを、そもそも理解できていなかった。

    社長とのコミュニケーションの中で、こういった話が頻繁に出てくる。だが、言葉は聞こえていても概念として理解できていない状態だと、会話の中身が入ってこない。まずは言葉を理解し、概念を理解するところから始まった。

    この本を通じて、戦略思考の流れを掴んだ上で、普段の業務に落とし込めるようになっていった。

    「この戦略は何か?」「何が最も重要なのか?」「どこに投資すべきなのか?」

    そして特に大きかったのが、重心思考だ。具体的に一番注力しなければいけないところはどこなのか——それを見極める思考法を手に入れた。これによって、打ち手の質が一段上がった。

    そしてその頂点にあるのが、消費者・顧客のことを考えるという視点だ。どんなビジネスパーソンであっても、相手のことを考えて動くことは絶対にやらなければいけない。この本は、戦略思考と顧客視点をセットでインストールしてくれる。

    重心思考と戦略思考——この2つを部下に伝えられるようになったことが、この本が最も効果的だったと感じる最大の理由だ。


    変化の全貌

    最初の状態:「もうダメかもしれない」と1on1で打ち明ける。自己効力感ゼロ。業務を下りたいと言っていた人間だ。

    3冊を経てどう変わったか。

    思考面:目的ドリブンで仕事をしながら、戦略的に重心思考ができるようになった。これが圧倒的に違う。

    行動面:今までだったら、会議で恐れおののいて発言できなかった。意見を求められても、ちゃんと自分の意見が言えなかった。それが、自分なりの課題意識を持ち、相手が誰であっても正直に物事を伝えることができるようになった。しかもその内容が、かなりクリティカルな情報として伝えられるレベルになっていた。

    現在:営業組織の中で、独立遊軍的なポジションを任されている。一人で施策をバンバン回している。

    これがS級人材への変化だ。


    マネジャーへ

    折れそうな部下を前にして、「自分の乗り越え方を教える」のは最もやってはいけないことだ。再現性がないからだ。

    自分がストレスに耐えて麻痺することで乗り越えてきたとして、それを同じようにやれとは言えない。

    やるべきは、その人が「自分にもできる」と感じられる体験を少しずつ積み上げること。そのための武器を渡すこと。

    3冊の本は、その武器だった。

    • 思考の辞書を持たせる
      (世界一やさしい問題解決の授業)
    • 仕事の基礎を体得させる
      (コンサル1年目が学ぶこと)
    • 戦略思考と顧客視点をインストールする
      (USJを劇的に変えたたった一つの考え方)

    自己効力感は、教えられるものではない。育つものだ。

    武器を渡し、補佐として並走しながら、小さな成功体験を積み重ねる。それが、折れそうな社員をS級人材に変える唯一の道だと、自分は思っている。

  • 人生は何をやるかではなく、誰と生きるか〜青春の方程式〜

    人生は何をやるかではなく、誰と生きるか〜青春の方程式〜

    どうも。
    大人だって青春を浴びたい委員会 委員長の新庄です。

    先日かねてからの夢だった、「青春運動会」をプチ開催してきました。
    ご参加いただいた23人の皆様、本当にありがとうございました。

    たった一人の小さな野望が、4人に伝播しそして23人にまで増えていきました。

    ただ感じたことを書くだけの日記ですが、忘れないうちに私の想いを綴らせてください。

    超絶クサいのでご注意を。


    目次

    1. 何気ない一言を本気で受け取ってくれる仲間
    2. 友達ではない、仲間感
    3. 何をやるか、ではなく誰と生きるか
    4. なぜ「誰とやるか」が重要なのか
    5. 青春=”仲間”×”熱量”×”挑戦”

    何気ない一言を本気で受け取ってくれる仲間

    きっかけは、1年前ほどのとある日。
    一人の大学時代の仲間に誘われ、その友達とサウナに行くことに。

    もちろん息統合して、その夜に少し暗めのバーに行った。
    そこで私がポロッと言った一言があった。

    球技大会とか運動会とか、青春感じたいんだよね

    正直、結構本気で言っていた。
    なせなら、大人になるほど、心が動く瞬間が減っていく気がした。だからこそ、もう一度“あの熱さ”を取り戻したかった。
    ただ、みんなを大きく巻き込もうとは思っていなかった。

    ただ、ただ私が青春を感じたいという思いを伝えただけだった。
    でもやりたいという事実は変わらなかった。

    するとみんな非常に賛同してくれた。
    別に何かが動いたわけじゃないけども、僕の「大人だって青春を浴びたい委員会」は、ここから始まったと思う。


    友達ではない、仲間感

    なんとなく言葉の定義として、彼らに「友達」という言葉は合わない。
    ただ、時間を共に過ごす人ではなく、 互いが互いの目的や夢に向かって時間を共有しながら進んでいる感覚。

    組織の成立要件である、共通目的共同意思などは明確にあるわけではないが、何か同じような夢に向かっている感覚を感じた。

    もしかすると、それが価値観が合うという言葉なのかもしれない。


    何をやるか、ではなく誰と生きるか

    運動会の内容がどうのこうのとかはない。
    実際にやっているときも楽しかったし、それまでの考える過程で、3~5回くらいMTGしていた時も楽しかった。
    別に「何かやって楽しかった」みたいなことを残したいわけではない。

    多分、今回自分一人で企画して、集客して、当日仕切って、、、、
    とやっていたら、楽しくなかったかな。

    つまり運動会はただの手段なんだった。
    青春を感じることが目的であり、その要素は「仲間」がいることだったのかなと。

    もちろん友達が青春を感じられないと言っているわけではない。
    最も重要な要素としては仲間が必要だということを言いたい。

    つまり、表題の通り、よく言われることだが、
    何をやるかは重要ではない、誰とやるかが最も重要である

    一緒に笑って、一緒に楽しんで、一緒に汗をかける仲間がいる。
    その時間こそが、人生でいちばんの青春なんじゃないかな。


    なぜ「誰とやるか」が重要なのか

    人が人のエネルギーを生む存在だから」だと思う。
    モチベーションとか、目標とか、自己成長とか、そういう言葉はいろんな場面で聞くけれど、結局のところ、一番、人を突き動かすのは“人”なんじゃないかと感じている。

    自分一人では出せない熱量ってある。
    一人では70%くらいしか出せないのに、誰かと一緒にやると120%出せたりする。
    しかも、その120%は、ただの「頑張り」じゃなくて、「楽しいから出ちゃうエネルギー」なんだ。

    今回の運動会もまさにそうだった。
    僕がやらなきゃ」じゃなくて、「みんなとやりたい」になっていた。

    それってつまり、“共鳴”なんだと思う。
    自分の中にある火が、他の人の火に触れて、もっと大きな炎になる感覚。
    この瞬間に、人は「青春」を感じるんじゃないか。


    青春って、年齢じゃなくて、“熱量を共有する仲間とその時間”のことなのかも。
    何歳になっても、同じ方向を見て一緒に走れる仲間がいれば、それはもう青春だ。

    青春=”仲間”×”熱量”×”挑戦”

    さて、熱量を共有できる仲間ができたからと言って青春は終わりではない。
    これからの「何をやるか」がまた考えがいがある。

    青春は、もう一つ大きな要素がある。
    それは、達成するものの大きさ:挑戦だ。

    今回は、まだ通過点。
    もっとでかいことやりたいな。

    最終は100人くらいで運動会をやりたい。

    • リレー
    • 借り物競走
    • 大縄
    • 綱引き

    なんでもやりたい。
    あの頃、楽しかった思い出を。
    熱量を共有できる仲間」と「でっかいこと」を


    人生は、経験の連続だ。
    経験が多ければ多いほど、人生が豊かで幸せなものになる。

    その経験を仲間とそしてその周りの人々に、伝播していける人でありたい。
    みんなにその経験をしてもらいたい。

    そして、僕の周りが少しでも青春にあふれ、幸せで豊かな人生を送ってくれる人たちが増えることが、僕の夢かもしれない。

    大変厚かましいけども、それが、僕がなりたいかっこいいヒーローかもな。

    改めて、みんな本当にありがとうございました。
    次の青春、もう始まるってさ。

  • 自分ができることをやれ。

    自分ができることをやれ。

    アドラー心理学に、こんな言葉がある。

    馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない

    この言葉から得られる示唆は、2つある。

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    【呪いの行動①】他責にする

    「自分は悪くない」
    「自分には関係ない」

    本当にそうだろうか。

    馬の例で言えば、
    「馬が水を飲まなかった」という事実だけを切り取って、
    自分がもっとできたことを考えない。

    水辺まで連れて行った。
    でも、その後は?

    馬に水を飲ませたいなら、
    他にできる努力はなかったのか。

    タイミングは考えたのか。
    水が飲みたくなるようなシチュエーションにしたのか。

    できることを考えたら、キリがないはずだ。

    それを全部やって、
    「自分には何もできることがない」と言えるほどの努力をして、
    初めて「馬は水を飲んでくれなかった」と言う資格がある。

    何もせずして、人のせいにするのは愚の骨頂だ。

    つまり、
    「もっと自分にできることはないか」を徹底的に考えろ。

    それが、今すぐできる具体的な行動だ。

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    【呪いの行動②】変えられないものにこだわる

    他責とは反対の考えになるが、
    「努力だけでは、変えられないもの」がある。

    馬の例で言えば、
    最終的に、馬が水を飲むかどうか」という部分。

    あなたは馬ではないので、水を飲むことはできない。
    他者の最終的な決定は、あなたが変えられないものだ。

    つまり、努力をしても変わらないのだ。

    自分にできる努力を尽くしたにも関わらず、
    変わらないものもある。

    それは「他者の課題」である。
    これが、アドラーの言う「課題の分離」だ。

    悲痛な事実だが、
    いくら努力しても変わらないものは変わらない。

    それを理解していない人は、
    そこを頑張って変えようとする。

    たとえば、「上司がムカつく」という愚痴。

    その愚痴は、
    「変えられないもの」に目を向けている証拠だ。

    上司の行動は変わらない。

    もし変えられるなら、
    「自分が相手に改善を伝える」という行動に目を向けた時だ。

    それができないなら、どこに行っても変わらない。

    自らの行動を「変えられるもの」として捉えて、
    相手は「変えられないもの」と捉える。

    つまり、
    自分が今できることは何か。
    そしてそれは、相手の課題に踏み込んでいないか

    を徹底的に考えろ。

    これも、今すぐできることだ。

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    この2つが、「呪いの行動」だ。

    ① 他責にする
    ② 変えられないものにこだわる

    これをやっている限り、一生幸せになれない。
    絶対にやめよう。

  • 人生は”その瞬間”のためにある〜ハイキューに学ぶ頑張る理由〜

    人生は”その瞬間”のためにある〜ハイキューに学ぶ頑張る理由〜

    毎日がつまらない。
    仕事がただの作業に感じる。
    上司に怒られ、思い通りにいかず、決まったルーティンをこなすだけの日々。

    「何のために働いているんだろう」 「自分の人生、これでいいのかな」

    そんな風に、ふと立ち止まってしまうことはないだろうか。

    もし、あなたが今そう感じているなら、僕でも伝えられることがある。
    あなたの人生がつまらないのは、能力がないからでも、向いていないからでもない。

    ただ、「その瞬間」に出会えていないだけかもしれない。

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    目次

    1. 頑張るのは「その瞬間」を感じたいから
    2. その瞬間が来ないなら
    3. レンガを積むな、城を作れ
    4. 3ヶ月だけ、死ぬ気でやってみる
    5. 自分の人生を生きよう
    6. 最後に、心に火をつける一冊

    頑張るのは「その瞬間」を感じたいから

    私が大好きな漫画『ハイキュー!!』に、こんなシーンがある。 強豪校のエース、木兎光太郎が、くすぶっている月島蛍にかけた言葉だ。

    「もしもその瞬間が来たら、それがお前がバレー(仕事)にハマる瞬間だ」 「将来がどうだとか、次の試合で勝てるかどうかとか、どうでもいい。ただ目の前の奴をぶっ潰すことだけを考えろ」

    ハイキュー!!_89話 理由 より

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    この言葉を聞いたとき、鳥肌が立った。 「あぁ、これだ」と。

    私が中学時代、野球で県大会優勝を決めた瞬間。
    大人になってから企画した運動会で、仲間が童心にかえって笑い合っているのを見た瞬間。

    理屈じゃない。 身体の奥底から「あぁ、これが生きてるってことか」と湧き上がってくる充足感。

    将来の役に立つとか、コスパがいいとか、そんなことはどうでもいい。
    ただ、自分の力が120%発揮され、目の前の景色が鮮やかに変わる。

    私は、あの快感を味わうためだけに生きている。
    あの瞬間のためなら、泥臭い練習も、地味な準備も、全部耐えられる。

    人生とは、この「その瞬間」のコレクションだと思っている。

    その瞬間が来ないなら

    とはいえ、現実は甘くない。毎日の仕事は地味で、ドラマチックな瞬間なんてそうそう訪れない。「自分は毎日エクセルを叩くだけ。感動なんてあるわけない」と思うかもしれない。

    もし、あなたにまだ「その瞬間」が訪れていないなら。 あるいは、どうしても今の仕事に熱くなれないなら。

    理由は2つしかない。

    1. 目的を見失っている
    2. まだ「本気」を出せていない

    レンガを積むな、城を作れ

    有名な「レンガ積み」の話がある。ただレンガを積んでいると思うか、歴史に残る大聖堂を作っていると思うか。

    目の前の仕事が「誰の笑顔」に繋がっているのか。なぜ自分はこの会社を選んだのか。

    もう一度、問い直してみてほしい。視座が変われば、単純作業も「伏線」に変わる。

    3ヶ月だけ、死ぬ気でやってみる

    それでも意味が見出せないなら、提案がある。

    騙されたと思って、3ヶ月だけ、死ぬ気で目の前のことに向き合ってみないか。

    やらされている」ではなく、「自分からやる」。 言い訳をせず、全力でバットを振ってみる。
    自分の人生の主人公は自分だから。

    本気でやれば、見えてくる面白さがある。
    本気でやるから、悔しさが生まれる。
    そして、本気でやった先にしか、「その瞬間」は訪れない。

    自分の人生を生きよう

    もちろん、環境が悪いことだってあるだろう。ブラック企業かもしれないし、どうしても合わない上司がいるかもしれない。

    もし、3ヶ月本気で向き合って、それでも何も心が変わらないなら。
    その時は、場所を変えればいい。

    世の中には星の数ほど会社がある。 あなたを必要としている場所は、必ず他にある。 自分を殺してまで、そこにいる必要はない。

    でも、「本気でやっていない」という自覚があるうちは、どこへ行っても同じだ。 場所を変えても、また同じ不満を抱くことになるだろう。
    「本気でやったって、、、」という思いがあるなら、一度本気でやってみよう。
    その先で見える景色があるから。

    だから、まずは今、ここから。

    将来の不安なんて考えなくていい。 誰かの評価なんて気にしなくていい。
    限られた86,400秒の今日という日を、どう使うか。 それだけを考えよう。

    自分の心を震わせる景色を見るために。
    あなたの「その瞬間」はいつですか?

    僕は、今この時だよ。

    最後に、心に火をつける一冊

    ハイキュー以外にも、読むだけで心に火がつく本があるから紹介しておきたい。

    言わずと知れた名著だが、『覚悟の磨き方(超訳 吉田松陰)』だ。

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    迷いがある時、どうしても一歩が出ない時。 この本にある言葉たちは、甘えた自分を断ち切ってくれる。

    「本気」で生きたい人は、ぜひ手元に置いてほしい。

  • 目的意識を持つことの重要性

    部下へのフィードバックとして「目的意識を持って仕事をすることの重要性」を伝えることがあるが、自分の中でなかなかしっくり来ていない。

    とある同僚からこんな質問をもらった。
    今回は、私なりの回答をまとめようと思う。

    目次

    1. Q.「なぜ目的意識を持つ必要があるのか」
    2. A1. 目的が行動や手段に、意味や価値を与えるから
    3. A2. その人なりの思想や価値観が表現されるから
    4. A3. 手段を変えられるから
    5. ちなみに……

    Q.「なぜ目的意識を持つ必要があるのか」

    もし、私が回答するならこう答えよう。

    1. 目的が行動や手段に、意味や価値を与えるから
    2. その人なりの思想や価値観が表現されるから
    3. 手段を変えられるから

    A1. 目的が行動や手段に、意味や価値を与えるから

    別に「目的」がなくても、「行動」はできる。
    ただ、行動している時点で、何らかの目的は存在しているはずだ。

    「3人のレンガ積みの話」が、これをわかりやすく表している。
    3人はまったく同じ作業をしているのに、持っている「意味」が違う。

    それによって変化する「動くスピード」「動く量」「動きの質」「気持ちの持続性」「巻き込み力」は、少なからず変わってくるはずだ。

    例:

    • 早く帰りたい / この仕事を終わらせたい
    • 早く完成させて、人に見せたい
    • 社会に影響を与えたい

    → あなたはどの人と、一緒に働きたいですか?


    A2. その人なりの思想や価値観が表現されるから

    これも「レンガ積みの話」がわかりやすい。

    自分で「目的」を持つことで、その人にしかない価値観や思想が表現される。

    「哲学や思想はまだわからない」という人でも、
    「自分がどうありたいのか」「少なくともこんな人でいたい」「こんな人にはなりたくない」という感覚は持っているはずだ。

    それに紐づけられるのが、目的だと思う。

    • この仕事をやる → なぜ自分がやるのか?
    • なぜ、その仕事をやるのか?

    「自分なりの目的」でいい。それを持ってみるだけで、行動の質は変わる。


    A3. 手段を変えられるから

    • ショルダーホンから始まり、iPhoneへと変わってきた携帯電話
    • 手紙・文通から、SNSへ

    アウトプット(手段)は変化し続けているが、その裏にある目的──
    「離れた人とも繋がれる便利なもの」「人々の生活を豊かに」──は変わっていない。

    (SNSが本当に人を豊かにしているかどうかは、さておき。)

    高次の目的を持っていれば、手段は変えられる。

    自分では変えられなくても、その目的を聞いた有識者や周りの仲間がヒントをくれる。
    それが組織の強みだし、そのヒントを与えるのが上司やリーダーの役割だったりする。

    今やっている手段が「非効率だ」と感じるかどうかも、ある種の目的意識(時間・時間対価値への意識)だ。


    ちなみに……

    目的意識を持てていない人は、怠慢なのではなく、目的を考える余白がなかったか、考え方を知らないだけかもしれない。

    だからこそ、上司やリーダーが気づきを与えることが必要になる。

    リーダーという存在が消えない理由もここにある。
    AIに言われても、心に響かないからだ。

    次は、リーダーシップについてでも書こうかな。